「春秋ツギハギ」なる店に行ってきました。
春秋はスーパーポテトを率いる杉本貴志氏が経営するレストランとして有名。
でもツギハギは他店とはちょっと異質なつくり方をしていて楽しめました。
インテリアが全く異なる個室やオープンスペースを「ツギハギ」して、
ひとつのレストラン空間を巧みに構築しています。
このツギハギってのが気持ちの良い心理的衝突を体験させてくれます。

それぞれはバリ島のトラジャ様式の古民家を一軒解体した資材を使ったり、
和紙、鉄、石、洋服、模型飛行機など、多彩な素材を使っています。
日本では最近見られなくなった手工芸の職人技に圧倒される空間です。
例えば、下の写真は朝日新聞の一面を針金でトレースした壁面で
気の遠くなるような仕上がりになってます。が、それだけ魅力的。

近頃は構造体としての物質性を謳う建築が目につきますが
こういった1つ1つのモノのチカラに支配される空間も気持ちいいな、と思います。
あ、もちろん料理もお酒も美味しいですよ。
うるさくないBGMも、ゆっくりできて素敵。
食器やグラスにも気を配っているし。
良い意味で気が散る空間でした。
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